ＬＰガスは御家庭の敷地内にガスの入った容器を直接設置しそこからガスの供給をする分散型エネルギーになります。その為、電気や都市ガスのように遠方から電線やガス管を通して供給するエネルギーと違い、災害時等にライフラインがストップ しても設備の安全が確認できればガスを利用することができる災害に強いエネルギーです。

LPガスの魅力

LPガス（液化石油ガス）は、環境に配慮しながらも強いエネルギー供給力を持つ、現代社会に欠かせないエネルギーです。

●災害時にも強い

LPガスは分散型エネルギーとして、災害時でも安定供給が可能。電池等で動く機器であれば停電時も使用できるため、非常時のエネルギー源として安心です。

●環境に優しいエネルギー

他の化石燃料に比べてCO₂の排出が少なく、環境負荷を軽減します。

●幅広い用途

家庭での料理や給湯、暖房はもちろん、飲食店や工場などの業務用にも幅広く対応できます。

LPガス設置の主な安全設備

LPガスをご利用いただくお客様に安心してお使いいただけるよう、安全設備の設置・管理に力を入れています。LPガスは非常に便利で効率的なエネルギーですが、正しい設備と管理が欠かせません。当社は安全基準を厳守し、お客様の暮らしを守る安全設備をご提供しています。

●ガス漏れ警報器

微量のガス漏れを検知し、ブザーや音声でガス漏れを知らせてくれます。 ＬＰガスは空気より重いので、床に近い高さに設置をします。（都市ガスは空気より軽いので天井に近い位置にガス漏れ警報器を設置します）

ガス漏れを早期発見

万が一、ガス漏れが発生した場合、すぐに警報音でお知らせします。

自動遮断機能

一部の警報器はガスメーターと連動してガスを自動的に遮断し、二次被害を防ぎます。

●ＣＯ警報器（一酸化炭素警報器）

CO警報器とは？

CO警報器は、目に見えず、無臭で気づきにくい不完全燃焼等で発生した一酸化炭素（CO）を感知し、異常濃度を検知した際に、ブザーや音声などの警報で知らせる装置です。

一酸化炭素とは？

不完全燃焼によって発生する有毒ガス。一酸化炭素を吸い込むと、頭痛や吐き気、さらには意識を失い、命の危険につながる可能性があります。

●ガスメーター（マイコンメーター）

ガスをどのくらい御利用になられたかを計測するメーターになりますが、ガスが異常に多く流れた時やガスを長時間連続して使用した時などに自動的にガスを止める機能が付いていています。 更にメーターの中に感震器が入っており、ガスをご使用中に震度５相当以上の大きな地震を感知すると自動でガスの供給を止める機能がついています。安全が確認できればすぐに復帰して利用することができます。

異常時に自動遮断

地震やガス漏れなどの異常が検知されると、自動的にガス供給をストップ。安全を確保します。

地震感知機能

地震時（震度5相当以上）に自動遮断する機能を標準装備しています。

使いやすい再開手順

点検後のガス供給再開も簡単に操作できます。

●ガスメーターの復帰方法
（Ｓ型メーターの場合）

• １．ガスの栓が開いていないことを確認してから黒い復帰ボタンを一度押します。
• ２．赤いランプが点滅しはじめますので、２～３分そのまま待ちます。（この間、メーター内でガス管等の気密点検を行っています。なお、この時にガスを使うとまた止まってしまいます）
• ３．赤いランプの点滅が消えたらガスをつけます

●セキュリティ表示窓の表示例
（Ｓ型メーター）

ガスが止まった時の原因によって表示窓の表示が異なります。

表示	原因	処置方法
	●長時間使用 ガス器具の消し忘れ 煮物等で長時間利用	全てのガス器具の栓を閉めて復帰ボタンを押す
	●異常にガスが流れた ゴム管のはずれ ガス栓の誤解放	未使用のガス栓を閉める ゴム管をはめる 窓を開けて漏れたガスを換気する 全てのガス器具の栓を閉めて復帰ボタンを押す
	●ガス圧力低下 配管内部の圧力が低下	全てのガス器具の栓を閉める ガス会社へ連絡する
	●地震 ガス使用中に震度５相当以上の地震 メーターに異常な衝撃	ゴム管の外れ等ないことを確認 全てのガス器具の栓を閉めて復帰ボタンを押す

ガスは、家庭や業務用のエネルギーとして欠かせない存在です。しかし、一口に「ガス」と言っても、LPガス（プロパンガス）と都市ガスでは特徴や仕組みに大きな違いがあります。

LPガスと都市ガスは重さの他に熱量の違いもあり、例えば、同じ温度の水をヤカンに入れて同時に火にかけると、LPガスの方がはやく沸騰します。つまりLPガスと都市ガスの料金の比較を単純に1㎥あたりの従量料金だけで判断することは難しいということになります。

LPガスと都市ガスの基本的な違い